2025/02/17

糖尿病の専門医へ通うこと

 私が糖尿病の専門医を見つけたその後、について書いてみたいと思います。



糖尿病かも・・・病院探しに悪戦苦闘。

上記のブログ記事でも書きましたが、病院探しには色々と理由があって苦労しました。
公式サイトから問い合わせした病院の先生からかかってきた電話によって最初の診察日の設定がされました。
その診察日が訪れるまでの数日間は、最初に受診した病院から処方された薬を飲み続けることになりました。
・グルベス
・フォシーガ
以上の2種類の薬でした。

この処方による投薬が始まるとアップルウォッチでの心拍数の計測が出来なくなるほどに脈がおかしいことが度々起こるようになりました。
喉の辺りがバクバク、ドキドキするような、そんな時間を1日になん度も経験しました。
そして、最初の診察日が訪れました。

この頃になると家事をしたり、少々歩いたりするだけ息切れの状態となるようになり、病院までの道のりがとても長く辛いものとなりました。
駅の階段も元気に登れなくなってエレベーターに頼ることとなりました。
そして、初めての専門医への訪問は意外なものでした。

病院の待合室はとても明るく、清潔感に溢れた印象でした。
最初に電話で予約した旨を受付へ伝えるとすぐに分かってもらえたようで問診票に色々と記入しました。
その間にも待合室の様子を伺っていると次々と患者さんが訪れる人気の病院らしいのです。
患者さんの年齢層も高齢者ばかりではなく、老若男女どの世代の方々も訪れていたように思います。
それだけ人気のある病院ですから問診票へ記入しても待ち時間はまだまだ・・・。

20〜30分ほど経ったところでようやく診察室へと呼び出しがありました。

専門医の先生はとても明るくハキハキとした受け答えが印象的でした。
そして私が心に残っている言葉があるとすれば
「この病気(糖尿病)で死ぬことは絶対ありません!」
「一緒に勉強していきましょう!」
これらの心強い言葉でした。

先生にとって初めて診る日であり、私にとっても初めて受診する日でもあり、お互いのことはよく知らないのですから、その日をスタートとして相手のことをよく知る意味でもこの言葉を使われていました。
日頃の生活、仕事、これまでの履歴など、最初にさまざまな質問がありました。
その上で糖尿病とはいったい何なのか?といった説明を受けました。
そして今後心配されることなどについても丁寧に教えていただきました。
関連資料などもこの時に配布され、この病院の診療方針なども伺いました。
2種類の薬を飲み始めてからの不調についても相談したところ、不整脈の疑いがあるとのこと。
私のアップルウォッチでの計測の件についてもお話ししてみると先生もアップルウォッチを身に着けておられたので話がとても早かったです。
目の前で心拍数の計測を簡易的ながらもアップルウォッチで行った結果、少し検査をすることになり一旦、診察室での受診は終了です。

次は看護師さんとのやりとりが始まりました。

まずは身長を自己申告し、次に血圧と血液検査の採血がありました。
直近での採血ではとんでもなく失敗されていましたのでその事と、血管が見つかりにくいことをお伝えしましたが、こちらの病院の看護師さんは採血が非常に上手であっという間に終わりました。
もちろん失敗や別の場所での採血なども行わず一発で完了でした!

次に体重の計測です。
通常の体重計ではなく、InBodyという特殊な体組成計を兼ねた体重計での計量となりました。
私にとってInBodyでの計測は初めてで緊張しました。
現在の体重のほかに、体脂肪率、BMI、体のバランス、筋肉量、脂肪量、水分量などありとあらゆる見えない部分までの細かい計測がわずかな時間で出来てしまうのが恐ろしく優秀な機械で驚きました。
これはこれでショックな部分が大きいのですが、個人的にはここまで細やかな計測が一瞬で出来てしまうマシンについての興味や家庭用の購入への意欲が徐々に生まれてきました。
とても面白い、ゲーム性の高い体組成計であると思います。
InBodyの使われ方としてはフィットネスジムに設置されていることが多いようで、専用のスマホアプリではInBodyのスコアランキングが発表されていました。
筋肉を育てる人々が好むマシンであるのも頷けます。

少し話題が逸れてしまいましたが、病院で次に行ったのは心電図の検査でした。
糖尿病とは直接関係がないように思われますが、投薬が始まって以降の私の脈が一定では無くなったことをどのように捉えるのかを証明するために心電図を取りました。
落ち着いている時には通常の脈拍でしたが、頻繁に脈が乱れていてそれがグラフにも表れていました。
この結果、不整脈ということが判明しました。
ただし、不整脈については先生がご専門ではないという説明で別の病院で提携先の循環器内科をご紹介いただきました。

2つの薬での不整脈が分かった、ということで先生が何やら私にプリントを見せ始めました。

「薬を変えましょう!」

グルベスが悪い方へと作用してしまったと判断されたので
ミグリトール
グルファスト
上記の2種類の薬をグルベスの代わりとして処方されました。
グルベスと内容は似ているものの配合量などについて異なるような処方をされました。
この薬の処方箋を持って近所の薬局へお願いしたところ
「どちらも在庫がありません。今、注文すれば明日夕方以降であれば入荷するかと思います。」
このような回答で薬を飲み始めるのが1日だけ遅くなりました。

ミグリトール、グルファストの処方薬が手元に届いてから循環器内科の受診をしました。
この頃には少しだけ不整脈がマシになったような、そんな感じでした。
念の為に循環器内科でも心電図を取って循環器の専門医に診察してもらいました。
循環器の先生は
「薬を変えてから少し良くなったでしょ?」
このようにお声がけいただきました。
そうです。
薬が変わってから少しずつ楽になりました。
それでも、糖尿病と狭心症などの合併症があると困りますので念の為に後日、心エコーなど検査をすることになりました。

グルベスを止めてから不整脈の回数が格段に減りました。
もし、私が最初の病院からの指示通りに丸1ヶ月の期間をしんどい思いをしながらグルベスを飲み続けていたと思うと・・・想像できません。
最初の医者から
「あなた、このままでは死にますよ」という冷たい声がけによる診察を経て、たどり着いた糖尿病専門の先生からの「この病気(糖尿病)で死ぬことは絶対ありません!」という真逆の声がけについて、私はどちらの先生を頼れば良いのか?は一目瞭然でした。
患者側の気分を損なうことなくやる気を引き出すのが上手であり、きちんと投薬について考えて適切に処方してくださる先生のほうが良いに決まっています。

私は頭を抱えつつ多少の苦労を伴ったものの病院を変えて本当に良かったと心から思います。


今回もまた少し長くなってしまいましたので、また気が向いたときに続きを書いていくつもりです。



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